■2005年の短歌ドリル
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目標は「できるだけ皆勤」
年々、目標のレベルが下がってきているのが気になるところ。
〈
〉←マーク付きは最新です。
〈短歌ドリル〉の会場は
「万里子の部屋」
の「短歌ドリルBBS」。
公式記録は
「美作直哉のShort Poem Factory」
にて連日更新。
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03/13「固有名詞」
権力を喰らい豪奢な人豚の衣を纏うゲーリングかな
03/08「愛」
猫砂に伸ばすわが手に躊躇なしああ香ばしきウンチがふたつ
03/07「ヘアースタイル」
うなじから君の名残を掬いあげシニョンに包む月曜の朝
03/04「スタート」
鉄枷に皮膚の削がるる痛みなど知らず始めた二人三脚
03/03「体の一部」
かく君を可愛がりしか朝餉(あさげ)にて耳土器(みみがはらけ)におよび滑らす
* 耳土器:箸(はし)を置くために使用する、耳の形に似た小さな焼き物。耳皿。
03/02「小さなもの」
寸分も狂わぬきみの未来図が憎い 小指で箱庭はじく
03/01「くちびる」
日に一箱 悪霊どもと舌をからませくちびるは脂(やに)に光れり
02/28「青」
四肢を開ききみの重みを運びゆく まぶたに映る海原のいろ
02/25「白」
長血にはあらねど師(ラビ)の真白なるツィツィト握りき「おんな」を病みて
* ツィツィート:ユダヤ教徒の祈祷用ショールの四隅に付いている房。
02/24「食器」
ティーポット 蓋の突起をつまみてし思う三十路のからだの温(ぬる)み
02/23「職業」(OL)
居残りてふつと子宮の潤みたる心地す男女の部署間電話
02/22「寝顔」
このひとを知らぬと気づく三度目の愛撫の果てし午睡の顔に
02/21「救急車」
死も不死も知らず幼き日のわれはドップラーなど口真似をして
02/18「『ひ』と読める漢字」
「二人で」と言はれ緋色の洋傘のうちに並びぬ 時、近づきぬ
02/17「連絡」
秒針は呟いている「黄泉からの連絡船の到着を待て」
02/16「感情」
吸はれてし奴隷の印の赤々とにじむ肌こそ嬉しからまし
02/15「冬らしい食べ物」
甘酒の鍋に沈めし若き日の母の想いの苦きを知りぬ
02/14「バレンタインデー」
パンプスの音も高らかにチョコレート売り場を過ぎる ナメんじゃねえよ
02/10「『しん』と読める漢字」
腐葉土と化す歌びとのこころかなしあわせ蟲に侵蝕されて
02/07「オノマトペ(擬音語・擬態語)」
返答のかわりこつりと下腹を突つくものあり共寝の目覚め
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